NSXの純正オーディオを修理するだけでなく、現代的な機能を取り入れたリニューアル計画を進めています。
今回は、Arduinoを使った自作オーディオシステムの構想と、寸法測定・回路設計・ノイズ対策など、検討中のポイントを紹介します。
なぜ自作なのか?
- 純正カセットデッキの修理だけでは物足りない
- Bluetoothや液晶UIを追加して現代仕様に
- 車載環境に耐える設計が必要(温度変化・振動・EMI対策)
構成案:Arduino 3台で分担(案)
今回の計画では、3台のArduinoを役割ごとに分けて構成します。
- Arduino Nano #1:ラジオチューナー制御
- Arduino Nano #2:ボタン・ダイヤル・ボリューム制御
- Arduino UNO R4 WiFi:液晶表示+Bluetoothオーディオなど
アーキテクチャ概要(案)
[車載12V] → [DC/DC 5V] → Arduino群
├─ UNO R4 WiFi(液晶UI・Bluetooth)
├─ Nano #1(ラジオチューナー)
└─ Nano #2(ボタン・ダイヤル)
通信:
- I2CでUNO⇄Nano間の制御集約
- 液晶はSPI接続
- オーディオ信号はアナログラインで分離
オーディオ系:
- Bluetooth → I2S DAC → アナログL/R
- ラジオ → チューナIC → オペアンプ → アナログL/R
- 切替はアナログスイッチ(MAX4544系)
- ボリュームはデジタルIC(PGA2311など)を検討している。。。
(アンプ関係は別途、専用のものを作った方がいいかも。。。?検証します)
電源設計とノイズ対策
- 車載12V → 車載対応DC/DCコンバータ → 5V/3.3V分離
- EMI対策:フェライトビーズ、シールドケーブル、グラウンド一点接続
- ESD保護:ボタン・ダイヤルに保護ダイオード
- オーディオGNDとデジタルGNDは一点接続でループ防止
オーディオ信号処理
- Bluetoothオーディオは専用モジュール+I2S DAC(PCM5102など)
- ラジオはI2C制御チューナIC+オペアンプ(NE5532系)
- 切替はアナログスイッチ、ポップノイズ対策でミュート→切替→解除の順序制御
UIと通信
- 液晶はIPSタイプのTFT/OLED(SPI接続)
- I2CでArduino間通信(UNOがマスター)
- EEPROMで設定保存(音量・プリセット)
段階的検証プラン
- 電源試験(12V→5V/3.3V、リップル測定)
- 液晶UIの描画テスト
- Bluetooth+DACの音質確認
- ラジオ受信テスト
- I2C連携とイベント処理
- 車載試験(EMI・振動・温度)
まとめ
まだまだ、計画段階ですが、NSXオーディオ再生計画は、単なる修理ではなく
「アナログとデジタルの融合」を目指す挑戦。
Arduinoを活用することで、純正デザインを保ちながら最新機能を搭載することが可能なると考えながら検証を進めていきます

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